@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009972, author = {林, 和直}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {Globin transcription factor 2 (GATA-2) は造血細胞, 神経細胞, 泌尿生殖器細胞, 血管内皮細胞などに発現する転写調節因子 GATA family の一員である. 本研究では新たに作成された抗ヒトGATA-2抗体を用いて免疫組織学的染色を行い, ヒト成人において骨髄の前赤芽球, 骨髄芽球, 末梢血の肥満細胞, 血管内皮, 腎遠位尿細管上皮にGATA-2の発現を認めた. ヒト胎児では血管内皮, 副腎, 腎臓, 肝内造血細胞, 中枢神経細胞にGATA-2の発現を認めた. 神経芽腫ではロゼット構造をなす円形細胞の核にGATA-2の発現が高く, 分化が進んだ細線維型細胞ではGATA-2の発現は低下する傾向が強いことから, GATA-2の発現は予後を予想する因子となる可能性が示唆された. また, 4種の神経芽腫細胞株 (SH-SY5Y, GOTO, IMR-32, NB-1) の蛍光染色では核にGATA-2の発現を認めたが, GATAS-2発現のもっとも強いSH-SY5Yはオールトランスレチノイン酸を用いた分化誘導によって, GATA-2の蛋白とmRNAの発現は変化せず, 神経芽腫における分化度とGATA-2の発現の関係を再現することはできなかった. 本抗体を用いた免疫染色は神経芽腫の診断及び神経細胞や血球の分化の解析に有用と思われる.}, pages = {302--312}, title = {ヒト組織と神経芽腫におけるGATA-2の発現に関する研究}, volume = {125}, year = {2011} }