@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009920, author = {山田, 昌幸 and 池田, 義之 and 畠山, 勝義 and 篠川, 主}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {悪性腫瘍により十二指腸狭窄をきたした場合, 経口摂取が不能となり, quality of life (QOL) が著しく低下する. このような悪性狭窄の対症療法のひとつとしてステント留置術が試みられてきた. これまで十二指腸悪性狭窄に対するステントは医療保険の適応がなく, 食道用, 気管支用などで代用されてきた. 2010年4月に本邦ではじめて薬事承認を取得した十二指腸用メタリックステント, WallFlex Duodenal Stent (Boston Scientific 社) が導入された. 今回我々は上部消化管の悪性狭窄に対し WallFlex Duodenal Stent 留置術を行い, 嘔気・嘔吐が消失し, 経口摂取が可能となった症例を経験したので報告する. 症例1は, 膵癌の腹膜播種が存在する胃幽門狭窄例で, ステント留置術後4日目より流動食を開始し, 5分粥まで経口摂取可能となった. 術後49日目に原病死するまでの経口摂取期間は44日であった. 症例2は, 高齢者胃癌の姑息的幽門側胃切除後の吻合部再発で, ステント留置後2日目から流動食を開始し, 5分粥まで摂取可能となった. 術後42日目に原病死するまでの経口摂取期間は29日であった. 悪性狭窄に対するステント留置は, 術後早期からの経口摂取を可能とし, 嘔気・嘔吐の症状を軽減することで ,患者のQOL改善に寄与すると考えられる. 腹膜播種の存在などステント留置の適応は慎重であるべきだが, 個々の症例に応じて柔軟に対処するのがよいのではないかと思われる.}, pages = {513--518}, title = {WallFlex Duodenal Stent 留置が奏功した悪性狭窄の2例}, volume = {125}, year = {2011} }