@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009919, author = {林, 良太 and 池田, 義之 and 畠山, 勝義 and 篠川, 主}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {閉鎖孔ヘルニアに対し, 超音波ガイド下に嵌る頓を整復し, 待機的に手術を行った2例を経験した. 症例1は86歳女性で, 右大腿内側部の疼痛が出現し, 発症2時間後に超音波ガイド下に整復した. 症例2は79歳女性で, 右大腿内側部の疼痛, 嘔吐が出現し, 発症30時間後に同様に整復した. いずれも, 全身麻酔下に待機的に手術し得た. 腸切除せずメッシュによるヘルニア修復術を施行した. 閉鎖孔ヘルニア嵌頓は高齢でやせた女性に多く, イレウス, 脱水症を呈した状態で来院することが多い. 嵌頓腸管の壊死による腸切除の可能性から, これまで早期の手術が原則とされてきた. しかし, 高齢者に多く, 術後合併症から在院死亡に至る域合もあり, 予後は決して良いとはいえない. これに対して脱水などによる全身状態不良状態での緊急手術を避け, 待機的手術に持ち込むために, 嵌頓の整復を行うことがある. 徒手整復は, 機械的刺激が原因で出血の危険があるが, 超音波ガイド下整復は, 嵌頓腸管を確認しながら行えるため, より安全である. 閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する整復は, イレウスに伴い悪化した全身状態を改善させ, 大腿部疼痛からの早期の解放が可能となる. 全身状態をリスク評価し, 入念に周術期管理の計画をたてることが可能となり, 有用な方法と思われる. しかし, 閉鎖孔ヘルニアの嵌頓に対する整復の適応は定まっておらず, 嵌頓整復後は厳重な全身状態の観察を要する.}, pages = {507--512}, title = {超音波ガイド下に整復し待機的に手術し得た閉鎖孔ヘルニア嵌頓の2例}, volume = {125}, year = {2011} }