@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009793, author = {鈴木, 哲世}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {腎臓の近位尿細管上皮細胞において, 糸球体濾過タンパク質の再吸収 (エンドサイトーシス) に重要な役割を担っている分子がメガリン, キュビリン, アムニオンレスである. メガリンは膜貫通領域を持つ巨大分子であるが, キュビリンは膜貫通領域を持たず, 膜貫通領域を持つ分子であるアムニオンレスと結合し, 複合体を形成する. メガリンとキュビリン-アムニオンレス複合体は互いに協調的に機能すると考えられているが, これらの分子間の相互作用を解析することは, 近位尿細管上皮細胞のエンドサイトーシス機序の解明に重要である. そこで私は, FLAGタグ付きラットアムニオンレス (AMN-F) 及びcMycタグ付きのラットキュビリン断片 (N末903アミノ酸) (Mini-CUB-C) をコードするcDNAをサブクローニングし, メガリンを発現するがアムニオンレス及びキュビリンを発現しないラット近位尿細管由来細胞 (IRPT細胞) に安定発現させた. この細胞を用いた免疫沈降反応において, Mini-CUB-CとAMN-Fは稜合体を形成することが確認された. さらに免疫蛍光染色によって, Mini-CuB-Cが細胞膜表面でメガリンと共局在することが確認された. さらにこの細胞において, メガリンのリガンドであるラクトフェリンの細胞内取り込みが, 対照のIRPT細胞に比較して有意に亢進することが認められた. これらの結果から, 本細胞は, キュビリンーアムニオンレス複合体とメガリンの協調的なエンドサイトーシス機序を解析する上で有用なツールになることが示唆された.}, pages = {87--95}, title = {キュビリン断片およびアムニオンレス遺伝子を安定発現する培養近位尿細管上皮細胞の樹立とその機能解析}, volume = {126}, year = {2012} }