@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009733, author = {田島, 孝子}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {本研究は, 乳幼児健康診査時のBMIおよびその変化が, 小学校高学年の体格に関連することを明らかにし, 小児期からの生活習慣病予防対策に資することを目的とした. 新潟県五泉市の小学校5年生, 男子307名, 女子297名を対象に, 独立変数として, 出生体重, 出生体重SDスコア, 出生時BMI, 1.5歳時BMI, 3歳時BMI, 6歳時BMI, 従属変数として小学校5年生4月時の肥満度を用い検討した. 10歳時の肥満とやせは, 男子でそれぞれ56名 (18.2%), 4名(1.3%), 女子で32名 (10.8%), 9名 (3.0%) であった. 4分位法による検討では, 1.5歳時~6歳時BMIの第4分位は, 第1~第3分位に比し10歳時の肥満度の平均が高く, 肥満の頻度も多かった. 3歳時から6歳時のBMI分位の推移の検討では, 3歳時BMI第4分位かつ6歳時BMI第4分位で, 10歳時に肥満であった者は, 男子25名 (44.6%), 女子21名 (65.6%) であった. 男子では, 3歳BMI第1~第3分位かつ6歳時BMI第4分位で, 10歳時に肥満であった者は, 21名 (37.5%) と女子に比し多かった. 一方, 10歳時のやせの者は, ほぼ3歳時BMI第1分位かつ6歳時BMI第1分位であった. 10歳時に肥満であるオッズ比は, 3歳時BMI-1.5歳時BMI (△BMI (3歳, 1.5歳)) 減少群かつ6歳時BMI-3歳時BMI (△BMI (6歳, 3歳)) 減少群を1とすると, △BMI (3歳, 1,5歳) 減少群かつ△BMI (6歳, 3歳) 増加群で男子8.94, 女子4.38, △BMI (3歳, 1.5歳) 増加群かつ△BMI (6歳, 3歳) 増加群で男子26.27, 女子28.19であった. 小学校高学年の肥満予防には, 3歳児健診時に△BMI (3歳, 1.5歳) 増加者に対して, 適切な生活習慣や体重測定を指導し, BMIの増加を抑えることが有用と考えられた. 1歳6か月児健診, 3歳児健診, 就学時健診は, ほとんどの小児が保護者とともに受診する健診である. 日常生活習慣が確立する前であり適切な生活習慣の指導には適した時期と考えられる. 幼児期のBMIおよびその変化をもとに, 介入すべき例に対して適切な生活習慣を指導することは, 生活習慣病予防対策として有用と考えられた.}, pages = {189--199}, title = {幼児期のBMIおよびその変化と10歳時の肥満との関連}, volume = {126}, year = {2012} }