@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009688, author = {松山, 麻子}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {本邦において, 2010年1月にTNF-_α阻害剤のインフリキシマブ (以下IFX) とアダリムマブ (以下ADM) が乾癬に対する保険適応を取得した. 当科でこの生物学的製剤を授与した乾癬の2症例を報告した. 症例1は48歳, 男性の膿疱性乾癬. エトレチナート, シクロスポリンは有効であったが, 遅れて発症した慢性糸球体腎炎のため継続できなくなった. プレドニゾロン (PSL) の内服, ステロイド外用, 紫外線療法の併用を行ったが, PSLを減量するたびに膿疱の再燃を繰り返しIFXの投与に至った. 投与8日目に膿疱の新生はなくなり, 18週目に Psoriasis Area and Severity Index (PASI) 71%改善を達成した. PSLは, IFX開始時の50mg/日から漸減し14週目には10mg/日にすることが可能だった. 症例2は40歳, 女性の関節症性乾癬. NSAIDsで改善しない多関節痛のため日常生活に支障をきたす状態だった. ADM投与翌日より関節痛の著明な軽減を認め, それ以降NSAIDsは不要となった. 12週目にPASI80%改善を達成した. 関節症性乾癬に対しては関節の障害や破壊が進行する前の, 発症早期の段階で投与するのはもちろんのこと, 他の病型の中等症から重症の乾癬についても, 従来行われてきた治療ピラミッドのstep-upではなく, 生物学的製剤を第一選択薬として, 効果のない場合に他の治療法を検討するtop-downが主流となると予測され, 生物学的製剤は, 今後, 乾癬の治療を大きく変えると考えられる.}, pages = {293--300}, title = {3 乾癬に対する生物学的製剤の使用経験(II.一般講演,各科における生物学的製剤の治療経験,第663回新潟医学会)}, volume = {126}, year = {2012} }