@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009653, author = {長倉, 成憲 and 及川, 明奈 and 高久, 秀哉 and 鈴木, 俊繁}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {男性の乳腺Pagetoid癌の報告は, その可能性のある症例を含めても散見される程度である. 今回我々は, 男性乳腺Pagetoid癌の1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例は78歳男性で, 既往に脳梗塞後遺症による運動性失語があり意思の疎通が困難であった. 当院受診半年前より左乳頭部にびらんが出現した. 次第に痴皮を伴い隆起してきたため, 近医皮膚科を受診した. 軟膏治療にて改善しないため, 当院へ紹介された. 左乳房EAB領域に3.5cm大の腫瘤を触知するが, 圧痛や乳頭異常分泌は認めなかった. 超音波検査では, 乳腺腫瘍は悪性腫瘍が疑われ, 同側の腋窩リンパ節腫大を認めた. 針生検を施行し, 乳頭腺管癌および腋窩リンパ節転移と診断した. 画像検査では遠隔転移を認めず, 腋窩リンパ節郭清を伴う胸筋温存乳房切除術が施行された. 術後の病理組織診断は, 乳頭腺管癌で, T2N1M0 Stage IIA, ER (+), PgR (+), HER2/neu タンパク過剰発現 (-) であった. また乳頭部皮膚直下までの癌浸潤を認め, Pagetoid癌と診断した. 男性乳腺は女性と異なり乳管だけであり, 浸潤性乳管癌の発生から乳管内進展を経て, 乳頭部の皮膚所見を呈するPagetoid癌に至る前に, 腫瘤触知によって発見される乳癌が多いと考えられる. 自験例は, 脳梗塞の後遺症により意思疎通を図ることが困難であったため, 腫瘤触知の段階で発見されずにPagetoid癌に至ったと思われる.}, pages = {369--372}, title = {男性乳腺Pagetoid癌の1例}, volume = {126}, year = {2012} }