@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009601, author = {張, 大行}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {網膜血管の観察法としてはトリプシン消化法により単離した血管の光学顕微鏡観察と, 血管鋳型標本の走査電子顕微鏡(SEM)観察が一般的である. しかし前者の方法では分解能に限界があること, 後者の方法では血管壁の直接観察ができないことや固定標本を利用できないことなどの問題が残されている. そこで, 本研究では, トリプシン消化法とSEM観察を組み合わせることで, 網膜血管の微細構造を立体的に解析できる手法を開発した. 材料にヒト, ブタおよびラットの眼球固定標本を用いた. トリプシン消化については, とくにホルマリン固定標本において, 安定した網膜血管の単離が可能であった. この標本をSEMで観察すると, 網膜血管の三次元立体構築を鋳型標本と同様に観察することができた. またステレオ画像を得ることで, より立体的な構造解析が可能になった. 高倍率の観察では, 表面は基底膜様の構造に覆われており, 平滑筋細胞や周皮細胞の立体構造を直接観察することができなかったが, 従来の光学顕微鏡観察と併用することで, 多様な情報を得ることが可能となった. このトリプシン消化/SEM法は, 鋳型標本の作製が不可能なホルマリン固定を施した病理標本や, 鋳型注入ができない眼球の網膜血管網の立体構造解析に広く利用できることから, 糖尿病網膜症の血管瘤をはじめとした多様な血管病態の解析に役立つことが期待される.}, pages = {483--490}, title = {トリプシン消化法を用いた網膜血管網の走査電子顕微鏡観察法の開発}, volume = {126}, year = {2012} }