@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009599, author = {田中, 敏春}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {当院救命救急センターが開設以来, 救急車搬入台数は年々増加していたが, 平成21年には初めて減少に転じた. 入院総数や, 重症患者数は減少しておらず, 中毒症例と, 四肢外傷症例が大きく減少している. 当院が新築移転した際に, 運用を開始したドクターカーの出動状況は, 平成21年1342件/年(3.7件/日)と順調な伸びを見せている. さらに, Utstein様式によるデータで比較すると, 市内で発生した市民目撃の心原性心停止でかつ初期心電図波形がVF/VTであった症例の生存退院率が38.1%と欧米先進国並みの驚異的な数値であり, ドクターカーの有効性を大きく示す結果となっている. 当院では, 慢性的な後方ベッド不足が依然と問題となっているが, 長期入院が予想されるか, または自宅退院が困難となりうる社会背景を持つ患者では, 早期転院を目標として早期リハビリ介入および医療ソーシャルワーカーなどを交えた多職種検討会を開催している.県内の救命救急センターいずれも救急専従医のマンパワー確保が,重要な課題となっている.救急専従医確保のためには,救急専攻の後期レジデントをいかに確保できるかが重要である.そのため,独自に作成した後期レジデント募集ポスターを全国の臨床研修指定病院へ発送するのに加え,新潟市民病院救命救急科ホームページを作成し,研修内容に加え,スタッフ紹介など硬軟取り混ぜた内容で広く閲覧してもらうための工夫を行っている.今後の課題として,救命救急センタ-での治療を必要とする患者をできるだけ多く収容していくことと,そのために後方ベッドを確保し,ベッド回転の効率化をいっそう目指していく必要性に迫られている.性期治療後の患者早期転院のために,病診・病病連携の更なる充実がいっそう重要となってくると思われる.}, pages = {461--464}, title = {5 救命救急センターの現状と課題 : 効率的な運用を目指して(シンポジウム 救命救急センターの現状と課題 : 効率的な運用を目指して, 第660回新潟医学会)}, volume = {126}, year = {2012} }