@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009498, author = {田中, 淳一}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {日本呼吸器学会に在籍している専門医数/会員数は, 日本循環器学会, 日本消化器病学会から比べると半数以下にとどまる. 研修医が専門分野を選択する際に, 何を重視するのかを明らかにするため, 研修医, 若手呼吸器科医師にアンケート調査を行ったところ, 専門科のやりがいを伝え, 興味を喚起する努力をし, 研修医の経験・志向に応じ指導の仕方を変化させ, その上で若手専門医が目指す全人的診療を行う「良医」をロールモデルとして認識させることが必要であることが示唆された. しかし, 進路選択の際に重視する要因について, 大学病院研修医と一般病院研修医, あるいは男性研修医と女性研修医との差は明らかでない. そこで, 過去12年間の第二内科呼吸器分野への入局者数, 男女比, 臨床研修制度前後の変化, また臨床研修制度後の入局者に関しては, 大学病院研修者と市中病院研修者の差を調べた. さらに新潟県内の臨床研修医を対象に, 専門分野の選択過程に関しての書面記入による無記名式アンケートを行った. 近年の呼吸器内科入局者数は, 臨床研修制度前に比べ, その後では低下が認められた. 臨床研修制度後を研修病院別, 男女別に検討した所, 入局者は大学病院研修医, 女性研修医では全体の2割程度であった. 研修医からのアンケートの結果では大学病院研修医が6割強, 市中病院研修医の約7割が内科を検討している. しかし, 循環器内科, 消化器内科, 呼吸器内科に関しては, 市中病院研修医では, それぞれ3割程度が考慮しているが, 大学病院研修医では2割以下が考慮しているのみで, 特に呼吸器科では希望する割合が低い. また男女間でも, 女性が呼吸器科を希望する割合が低い傾向が認められた. 専門領域決定時期は, 大学病院研修医では医学部入学前または医学部在籍中に専門領域を決定する割合がほぼ5割程度いたが, 市中病院研修医では3割に満たず, 女性は研修前に決める割合が低い. また専門領域決定因子に関しては, 市中病院研修医は収入, 訴訟リスクを有意に高く評価をし, 男性研修医は収入・その科の雰囲気を, 女性研修医では拘束時間と結婚・出産などの理解を有意に高く評価した. 尊敬できる指導医像に関しては, 市中病院研修医では, 大学病院研修医では選択しなかった「自主性を重視した指導」, 「自らの限界を知り無謀なことはしない」を選択している. また女性研修医において「優れた診療技術」を有意に高く評価しており, また「チーム医療での協調性」を高く評価する傾向が認められた.}, pages = {694--704}, title = {研修病院並びに男女間における研修医の専門領域決定因子の差異の検討}, volume = {126}, year = {2012} }