@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009497, author = {池井, 淳子}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {透析患者の睡眠時における無呼吸状態や臨床パラメータと透析患者のQOLとの関係を腎特異疾患尺度(KDQOL)の「包括的QOL尺度(SF-36)」を使用して調べた. その結果, SpO_2(血中酸素飽和度)が90%未満の割合(SpO_2割合)SpO_2が90%未満の総時間(SpO_2総時間), 睡眠中の平均SpO_2(平均SpO_2)がQOL尺度の「活力」(過去1ヵ月間において「元気いっぱいだったか」「活力にあふれていたか」「疲れていたか」という問いであり活力を見る項目)と有意な負の相関があることが解った. 重回帰分析の結果SpO_2が90%未満の割合や総時間が睡眠中における平均SpO_2を低下させることを介して透析患者の「活力」のQOLを低下させると考えられた. そのほか, ODI(睡眠中に1時間あたりに3%以上の酸素飽和度(SpO_2)が低下した回数)は「身体的機能」(入浴や歩行などが問題なく行えるかどうかという項目), 「全体的健康感」(自分の健康をどのように感じているかを問うた項目)とSpO_2割合は, 「活力」のほかに「全体的健康感」や「心の健康」(神経質で憂鬱か, 穏やかで落ち着いているか等)であるこの項目とSpO_2時間は「身体機能」, 「全体的健康感」「心の健康」, 平均SpO_2は「全体的健康感」「社会的機能」, 「心の健康」と有意な負の相関が見られた. しかし重回帰分析の結果, 平均SpO_2「活力」以外に, 直接QOLに影響を及ぼしているものはなかった. 臨床パラメータでは透析前の収縮期血圧が「健康の推移」(1年前と比べて), 透析後の拡張期血圧が「日常役割機能身体」(仕事や活動に対する身体的因子の影響)と相関していることが示された. 以上のことから, 透析患者の夜間無呼吸の改善や血圧の制御は, 透析患者の生活のQOLを向上させることに重要であることが示唆された.}, pages = {685--693}, title = {血液透析患者の睡眠時無呼吸の包括的QOLへの影響}, volume = {126}, year = {2012} }