@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009492, author = {本間, 英之}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {県央地区の小規模病院で緩和ケアを専門に診療している立場から, 高次医療機関, 近隣の急性期病院, 診療所, 訪問看護ステーションとの関係性の現状と問題点を考察した. 新潟県立加茂病院(以下:当院)は, 加茂市に所在する比較的小規模な病院である. 当院にがん終末期など緩和ケアを要する患者の紹介を受ける場合, 相手先医療機関が高次医療機関や近隣の急性期病院からの時には患者の居住地区を優先されているようだ. 当院からの紹介の場合は, 当院で実施困難な検査や処置を目的に紹介することが多い. 診療所からの紹介では, 高齢患者の入院依頼が多い. 当院からは, 院内の訪問診療では対応困難な患者の場合に依頼することが多い. 相互の関係性の現状と問題点を, 実際の患者の言葉で提示した. 「治療」や「緩和ケア」は, 定義が漠然としていて使う医療者によって都合良く解釈してしまう言葉であるが, 患者や家族は「都合悪く」理解してしまう..適切な選択肢を提示せず医療者の都合で方針を決めることは,患者にも医療者にも「経和ケア」への後ろめたいネガティブな気持ちを残す気がしてならない.近隣急性期病院から紹介される場合は,医療経済的な問題が切実に反映されているように思われる,当院と近隣病院とは相互の機能を補完しあう関係であることが望ましいが相互のアクセスが非常に良いとは言い難い.近隣診療所・訪問看護ステーションとは密接な関係が構築されている.在宅緩和ケアサ-どスの最前線を担っている診療所.訪問看護ステ-ションを,バックアップすることが当院の役目と考えている.患者と家族が望む療養先の選定に,相互が必須な存在である.当院の緩利ケア専門科としての存在価値は,新潟県内ではホスピス・緩和ケア病棟以外にほとんど存在しない,専門科としての入院緩和ケアや在宅緩和ケアを,長期間の待ち期間なしで迅速に業務として提供できることである.一般的な緩和ケアのレベルを題過した困難な症状の患者に対し,緩和ケアチームや緩和ケア科が入院ケアを主治医として診ることは県央地域ではない.入院ケアの適応でありながらも,緩和ケア病棟やホスピスは,転院に長期間を必要とする上に,立地地域が局在しているのが現状である,我々は地域小規模病院の緩和ケア科として,疾患にとらわれない広い間口と共に高い緩和ケアの専門性を提供し続けることが重要である,と結論した.}, pages = {663--665}, title = {3 地域小規模病院でのホスピスケア(シンポジウム 緩和医療と地域連携, 第673回新潟医学会)}, volume = {126}, year = {2012} }