@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009433, author = {宜保, 智樹 and 坂口, 裕太 and 高地, リベカ}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {本邦における心疾患死亡率は2010年死因別死亡率の中で2番目に多く, その中で最も多いのは虚血性心疾患である. 虚血性心疾患と体重過多, 脂質摂取量と体重増加についてはそれぞれ関連が明らかにされているが, 脂質摂取量と虚血性心疾患を直接結びつける研究は日本において十分に行われていない. そこで, 日本人の脂質摂取量, 及び虚血性心疾患のリスク要因と考えられる脂肪酸等を多く含む食品群の脂質寄与率の経年変化を観察し, それぞれ虚血性心疾患死亡率の推移との関連性を記述疫学的に検討することとした. 1960年~2008年の政府統計による虚血性心疾患年齢調整死亡率の年次推移, 及び1946年~2008年の厚生労働省国民栄養調査(2003年より国民健康・栄養調査)結果より, 脂質摂取量及び食品群別脂質摂取寄与率の年次推移を観察した. その結果, 1960年から1970年にかけて脂質摂取量の増加に伴い虚血性心疾患が増加したものの, 以降は脂質摂取量が増加の後ほぼ横ばいとなる一方, 虚血性心疾患は減少し続けた. したがって, 脂質摂取量の推移によって虚血性心疾患の減少を説明することはできなかった. 一方, 油脂類の脂質摂取に対する寄与率減少に伴って虚血性心疾患も減少しており, 油脂類と虚血性心疾患は関連性があることが示唆された. 油脂類はトランス脂肪酸摂取に大きく寄与している可能性があり, 油脂類の摂取量と虚血性心疾患の直接的な因果関係をコホート研究などで検証する必要がある.}, pages = {103--107}, title = {日本人における虚血性心疾患死亡率, 脂質摂取量及び食品群別寄与率の推移(医学研究実習レポート)}, volume = {127}, year = {2013} }