@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009431, author = {羽二生, 尚訓}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {【背景】Bタイプナトリウム利尿ペプチド(BNP)はさまざまな降圧作用や心筋リモデリングの抑制作用を持つホルモンである. 近年成人領域において肥満でBNPが低下することが報告され, 心血管病変の発生につながる可能性が指摘された. 一方, 肥満小児でも高血圧や心筋リモデリングを認め, それが成人期の心血管疾患発生のリスクとなる可能性が指摘されているが, 小児領域において肥満とBNPについて検討した報告は見当たらない. 【目的】肥満小児および正常体格児のBNPを測定し比較検討すること. 肥満小児においてBNPと循環動態の指標および肥満関連因子との関連を明らかにすること. 【対象】2006年と2007年に新潟県内で施行された学校健診において, 中等度以上の肥満(肥満度30%以上)と定義された6歳から15歳までの児童236人(肥満群)および正常体格児40人(正常体格群)の計276人. 【方法】身長, 体重, 血圧, 脈拍, BNPを測定した. また肥満小児に対して肥満関連因子として総コレステロール, HDLコレステロール, LDLコレステロール, レプチン, アディポネクチンを測定し, 腹部エコーで腹部皮下脂肪厚(S min)と腹部内臓脂肪厚(P max)を計測した. BNPは分布を正規化するため対数変換し, 各測定項目との関連を単回帰分析およびステップワイズ重回帰分析を用いて検討した. 【結果】BNPは, 男女とも肥満群が正常体格群に比し有意に低値であった. log BNPと各測定項目間の単回帰分析では, 男女とも脈拍, P maxで負の関連を認めた. なお肥満男児は体重, 総コレステロール, LDLコレステロールでP<0.05の負の関連を認めたが, r値は0.2未満のため明らかな相関があるとは判断できなかった. ステップワイズ重回帰分析では男女とも脈拍, P maxとの相関を認めた. 【結論】小児でも肥満でBNPの低下を認めた. 肥満におけるBNPの低下の機序はいまだ十分に明らかになってはいないが, その一因として内臓脂肪が関与する可能性が示唆された.}, pages = {85--93}, title = {肥満小児におけるBタイプナトリウム利尿ペプチド(BNP)と関連因子の検討}, volume = {127}, year = {2013} }