@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009290, author = {番場, 竹生 and 須田, 武保 and 寺島, 哲郎 and 赤澤, 宏平 and 佐藤, 聡 and 土田, 智子 and 中村, 直樹}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {消化器外科領域における術後感染症に対する術前口腔ケアの効果を検討することを目的として, 2008年12月以降の2年間に当科で全身麻酔下に消化器外科領域の待期手術を施行した107例(男性57例, 女性50例)に対して, 術前に専門的口腔ケアを施行した. それ以前の2年間に当科で全身麻酔下手術を施行した147例(男性87例, 女性60例)を対照群として, 術後感染症の発生頻度を比較した. また, 術前の口腔内衛生状態と術後感染症発生の関連性についても検討した. 術後感染症全体の発生頻度は口腔ケア群が29.0%, 対照群が21.8%であり, 両群間に有意差は認めなかった(P=0.239). 術野感染(Surgical Site Infection; SSI)と肺炎の発生頻度の比較も行ったが, 口腔ケア群ではSSIが20.6%, 肺炎が3.7%, 対照群ではSSIが13.6%, 肺炎が4.8%であり, いずれも有意差は認めなかった(SSI: P=0.171, 肺炎: P=0.765). 口腔ケア群において年齢(75歳以上)(P=0.036), 腸管切除吻合あり(P=0.009), 口腔内乾燥状態 Grade 1以上(P=0.000)の3つの因子が術後感染症の発生と有意に関連していた. 術前口腔ケアの導入前後で術後感染症の発生頻度に有意差は認めなかったが, 口腔内の衛生状態は術後感染症の因子となることが示された. 今後はより効果的な周術期口腔ケア方法の確立が求められる.}, pages = {309--317}, title = {消化器外科術後感染症に対する術前口腔ケアの効果に関する検討}, volume = {127}, year = {2013} }