@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009289, author = {富田, 任}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {【背景】 メトホルミンは2型糖尿病薬として広く使用されており, インスリン抵抗性を改善し血糖値を低下させる. この作用は主に肝臓や筋肉内でアデノシン一リン酸(AMP)-活性化蛋白キナーゼ(AMPK)を活性化することによる. 近年, AMPKのシグナリング活性化が心血管保護にも有益であることが明らかになってきている. 心筋の炎症に対するメトホルミンの効果は明らかではなく, ラット実験的自己免疫性心筋炎(EAM)を用い, メトホルミンの効果を検討した. 【方法・結果】 8週齢のLewisラットに心筋ミオシンを感作しEAMを作製した. メトホルミンおよび溶媒で治療を行い, 活動性炎症期である感作20日後に評価を行った. メトホルミン投与群では治療対象群に比し, 左室壁厚増加の抑制, 左室駆出率低下の改善, 左室の炎症・障害の改善を認めた. また, 治療対象群では左室心筋においてAMPK_αサブユニットのリン酸化が抑制されたが, メトホルミン投与により著明な活性化を認めた. 更に, EAM活動性炎症期の心臓から抽出した心臓非心筋細胞(線維芽細胞, 平滑筋細胞, 内皮細胞, マクロファージ)を培養し, メトホルミンの存在, 非存在下においてTumor Necrosis Factor(TNF)-αを添加し, 炎症関連遺伝子の発現を検討した. TNF-αを添加した心臓非心筋細胞ではInterleukin(IL)-1, IL-6, inducible nitric oxide synthase(iNOS), Monocyte Chemoattractant Protein(MCP)-1のmRNA増加を認めたが, メトホルミン存在下では有意に抑制された. 【結論】 メトホルミンは, EAMラットの急性期心筋障害, 心機能低下を抑制した. 心臓非心筋細胞からの炎症性サイトカイン産生抑制が機序の一つとして推察された.}, pages = {298--308}, title = {メトホルミンはラット実験的自己免疫性心筋炎における心筋障害を減弱し心機能を保護する}, volume = {127}, year = {2013} }