@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009239, author = {小林, 孝 and 畠山, 悟 and 渡邊, 隆興}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {【目的】当科では2005年10月から肛門疾患に対して硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸注射液による硬化療法(ALTA)を導入している. 今回, 導入初期2年間の治療成績を検討し, 患者アンケートによる治療満足度調査を施行したので, その結果を報告する. 【対象と方法】2005年10月から2007年9月までに内痔核・直腸粘膜脱に対してALTA単独治療を施行した235例を対象とした. 症例の内訳は内痔核が227例, 直腸粘膜脱が8例(うちホワイトヘッド肛門が5例)であった. 性別は男性161例, 女性74例. 年齢は17歳から86歳まで平均年齢は56.8歳. ゴリガーの内痔核分類ではI度が10例, II度が40例, III度が170例, IV度が15例であった. カルテ調査により治療成績について検討した. 再発は退院後第一回目の外来受診時に術前の主訴が消失していたが, その後再び同症状が出現したもの, と定義した. 患者の治療満足度は郵送法によるアンケート調査で評価した. 回答率は74%であった. 【結果】術中合併症は23症例で26の合併症が認められた. 肛門痛・下腹部痛という痛みの合併症が18例, 徐脈が4例, 血圧低下が3例, 穿刺点からの拍動性出血が1例に認められた. 術後合併症は56症例で63の合併症が認められた. 硬結が最も多く26例で, 発熱が11例, 排便困難が9例, 血栓形成が5例, 肛門痛が4例, 潰瘍形成は3例, 出血が2例, 狭窄が2例, 肝機能障害が1例に認められた. 再発は34例(14.5%)であった. 再発に対する治療は11例に結紮切除術, 7例にALTA, 1例にゴム輪結紮, 3例に軟膏治療が施行され, 無治療が5例であった. ALTA療法に対する満足度は73%の患者が満足と回答し, 不満足との回答は16.7%であった. 【結語】内痔核・直腸粘膜脱に対するALTA療法は低侵襲で, 術後疼痛や重篤な合併症も少なく, 患者満足度が高い治療法であった.}, pages = {433--438}, title = {肛門疾患に対するALTA療法の経験 : 導入初期2年間の治療成績と患者満足度}, volume = {127}, year = {2013} }