@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009237, author = {廣瀬, 雄己 and 坂田, 純 and 大橋, 拓 and 滝沢, 一泰 and 新田, 正和 and 高野, 可赴 and 小林, 隆 and 野上, 仁 and 皆川, 昌広 and 小杉, 伸一 and 小山, 諭 and 若井, 俊文}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {【目的】本研究の目的は, 局所進展が高度な肝内胆管癌に対する術前化学療法の効果と周術期に及ぼす影響を明らかにすることにある. 【方法】当科で2009年1月から2012年8月までに術前の画像診断で根治切除が困難・不能と判断された症例に対して術前化学療法を行った5例を対象とした. 根治切除が困難・不能と判断した因子は, 高度局所進展(腹壁・胃への浸潤, 腹膜播種)が4例, 高度局所進展+大動脈周囲リンパ節転移が1例であった. 術前化学療法としては, gemcitabine(GEM)が2例, テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)が1例, GEM+S-1が1例, GEM+S-1からGEM+cisplatinに変更が1例であった. 抗癌剤効果判定基準(RECISTガイドライン)に準じて術前化学療法の効果を判定した. 【成績】標的病変の抗癌剤効果判定は, 部分奏功(PR)が1例(GEM+S-1を施行し腫瘍縮小率68%), 安定(SD)が3例, 進行(PD)が1例であり, 奏功率は20%であった. Grade3の有害事象を1例に認めたが, 全例で術前化学療法前に立案していた術式の遂行が可能であった. 全例にR0切除が行われ, pStage Iが1例, pStage IVAが3例, pStage IVBが1例であった. 術後合併症を3例に認めた. その内訳は, 腹腔内膿瘍2例, 仮性動脈瘤破裂1例, 腸炎1例, リンパ漏1例(重複あり)であった. 術後在院死亡は認めなかった. 術前化学療法の効果判定がPRとSDであった2例が, 各々術後9か月, 14か月に原病死したが, 残り3例は生存中であった. 全症例の累積1年生存率は75%, 累積2年生存率は50%, 生存期間中央値は14か月であった. 【結論】局所進展が高度な肝内胆管癌に対する術前化学療法は安全に施行でき, 化学療法前に立案していた術式を遂行可能である. ただし, 術前化学療法の奏功率が低いこと, 奏功しないPD症例が存在することが臨床上の問題点として挙げられる.}, pages = {422--426}, title = {高度局所進展を呈する肝内胆管癌に対する術前化学療法の効果}, volume = {127}, year = {2013} }