@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009172,
 author = {三冨, 亜希 and 鈴木, 力 and 村松, 芳幸 and 青木, 萩子 and 佐藤, 信昭 and 神林, 智寿子 and 金子, 耕司},
 issue = {10},
 journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌},
 month = {Oct},
 note = {【目的】術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに患者の属性や化学療法に伴う副作用をはじめとする臨床的事項や心理的要因が患者に与える影響を明らかにする. 【方法】術前外来化学療法を受ける乳がん患者51名を対象とした. 患者QOLについてはQOL-ACD(がん薬物療法におけるQOL調査票), 心理的要因についてはPOMS(Profile of Mood States)による気分, 感情状態の評価尺度を用い, 質問紙調査を行った. 臨床的事項については患者の基本属性, 化学療法に伴う副作用および臨床的治療効果について診療録から情報収集した. 【結果】術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに対して, QOLカテゴリーの「活動性」については「配偶者の有無」, 「臨床的治療効果」およびPOMSにおける感情尺度の「活気(V)」の3項目が影響を与える要因として抽出され, これら3項目全体での調整済みR^2は39.3%であった. 同じく, 「身体状況」については「出産の有無」, 化学療法に起因する有害事象カテゴリーの「全身症状」, 「活気(V)」の3項目で, 調整済みR^2は54.0%, 「精神・心理状態」については「緊張-不安(T-A)」, 「活気(V)」の2項目で, 調整済みR^2は55.1%, 「社会性」については「緊張-不安(T-A)」, 「活気(V)」の2項目で, 調整済みR^2は61.3%, 「全体的なQOL」については「活気(V)」, 「疲労(F)」の2項目で, 調整済みR^2は33.8%であった. 患者QOLを総合的に評価する「QOL総得点」については「全身症状」, 「緊張-不安(T-A」, 「活気(V)」の3項目で, 調整済みR^2は61.9%であった. 【結論】術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに対しては配偶者や子供の存在といった患者背景や臨床的治療効果, 化学療法による有害事象といったいくつかの臨床的要因と患者の気分, 感情状態, すなわち精神・心理的な要因が密接に関連し合いながら影響を及ぼすこと, またその影響については精神・心理的な要因がより大きなものであることが示唆された.},
 pages = {525--537},
 title = {術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに影響する要因の検討},
 volume = {127},
 year = {2013}
}