@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009080, author = {渡部, 雄一郎}, issue = {1}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jan}, note = {統合失調症は複数の遺伝要因と環境要因が相互に影響し合って発症する複雑な脳疾患であると考えられている. 統合失調症の分子病態はいまだ明らかでないが, 筆者らはその一端を解明しつつある. 統合失調症のサイトカイン仮説に基づいて, 統合失調症患者の死後脳や末梢血におけるサイトカイン発現異常を明らかにするとともに, 高い妥当性を有する統合失調症の動物モデルとして新生仔期サイトカイン投与動物を作成した. また, ゲノム解析により疾患感受性座位を同定し, ごく一部ではあるが遺伝要因を明らかにした. さらに, 統合失調症の血液検査キットの開発を目指して, 末梢血トランスクリプトーム解析に基づく診断分類予測モデルを構築し, このモデルにより高い感度・特異度をもって患者群と対照群を判別できることを示した. 統合失調症の分子病態を完全に解明し, 妥当性の高い診断法や根治的な治療法の開発につなげるために, 今後も研究を進めていくことが必要である.}, pages = {7--12}, title = {統合失調症の分子病態}, volume = {128}, year = {2014} }