@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00009014, author = {高地, リベカ and 石原, 淳子}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {野菜や果物の, がん及び循環器疾患(CVD)予防効果は常識的であると考えられてきたが, 近年, 欧米の大規模コホートでがんについては否定的な結果が相次いでいる. わが国の大規模コホート研究において, 野菜・果物摂取量と, 全がん・CVDの罹患リスクとの関連を検討した. 果物摂取とCVDリスク低下の関連が見られた一方, 野菜・果物摂取と全がんリスクとの関連は見られなかった. 研究の限界の1つとして, 食物摂取頻度調査票(FFQ)による摂取量推定の妥当性がそれほど高くない点が挙げられる. 一般的に, 大規模コホートにおいてはFFQにより測定した摂取量を曝露指標として用いている. この曝露評価の妥当性検討の実例として, 農村地域で開発・妥当性検討されてきたFFQを, 都市部在住者に適用した場合の外的妥当性の検討について紹介する. また, 新潟県内で展開されつつある分子疫学コホート研究で用いられているFFQを, 当該対象者集団に適用した場合の妥当性の研究も進行中である. とはいえ, FFQを用いる場合には, 「妥当性」すなわち, 誤分類の問題を避けることはできない. この測定精度に起因する誤分類が, 食事と疾病との関連を統計的に弱めることも指摘されている. 概して日本人は食品を「料理」を単位として摂取するため, 日本で用いられるFFQの妥当性が欧米に比し低く, この問題は質問項目の食品数増加では解決されていない. 日本人に適した精度の高い食事評価法の開発と精度の検証は, 疫学研究においても重要である. 料理を単位とする食事評価法を開発・検証中で, この活用によって, より確からしい関連(食事の健康影響)を検出できる可能性や, 誤分類による関連の減弱の程度を, 実証的に明らかにできる可能性がある. 大規模なコホート研究でこそ活用できるものと考えている.}, pages = {105--109}, title = {栄養疫学と曝露評価の意義}, volume = {128}, year = {2014} }