@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008961, author = {高橋, 良光 and 成田, 一衛}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {今日, へばりつき現象は血液透析用ダブルルーメンカテーテル(DLC)の臨床使用上の大きな問題となっている. DLCの機能評価は主にin vitro/ex vivoで検討されているが, このへばりつき現象を良好に再現できる実験系が存在しないため, その発症を効率的に予防できるDLCは未だに開発されていない. 【目的】へばりつき現象をex vivoにおいて再現し評価できる体外循環回路系を開発する. 【方法】食肉加工目的に屠殺されたブタから奇静脈(ブタ血管)を摘出し, これを加工して擬似血管とする回路系を作成した. この疑似血管をグリセリン中に浮遊させながら内腔に循環血液流量(Qv)100~300mL/minで37℃の50%のグリセリン溶液を循環させた. この疑似血管に2種類のエンドホール型DLCを接続し, やはり血液回路内を37℃の50%のグリセリン溶液で満たして血液流量(Qb)100~300mL/minで循環させた. この系において, DLCの疑似血管へのへばりつき現象を直視下で検討した. DLCが疑似血管に10秒以上密着した状態であることが確認された場合をへばりつき現象陽性と判定した. 【結果】ブタ血管を疑似血管とすると, Qv 100mL/minの条件下ではQb 100mL/minで80%に, Qb 200mL/min以上で100%にへばりつき現象を認めた. また, Qbが200mL/min以上ではQvの値を問わず100%にへばりつき現象が確認された. 従来の天然ゴムを疑似血管とした回路では, Qb 100mL/minの条件では一度もへばりつき現象を認めなかった. 【結語】ブタ血管を疑似血管に採用することによって効率的にex vivoにおいてへばりつき現象を再現できる実験体外循環回路が開発された. 今後この系を用いて流体力学的解析を行えば, へばりつき現象を回避できるDLCの開発に寄与するものと期待される.}, pages = {251--257}, title = {ブタ静脈血管を用いたダブルルーメンカテーテルの評価法に関する検討}, volume = {128}, year = {2014} }