@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008906, author = {金子, 博司 and 河内, 裕}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {微小変化型ネフローゼ症候群(minimal change nephrotic syndrome : MCNS)は糸球体上皮細胞(ポドサイト)の機能異常により発症すると考えられているが, その発症機序の詳細は不明である. 本研究では, MCNSの実験モデルとして多用されているpuromycin aminonucleoside(PAN)腎症をラットに誘導し, 病態誘導1, 5, 10日目の腎材料における各種ポドサイト分子の発現, 局在様式を詳細に解析した. スリット膜の構成分子であるnephrin, podocin, ZO-1は蛋白尿が観察されはじめる病態誘導5日目材料で既に著明な染色パターンの変化, 染色強度の低下を認め, 蛋白尿がピークとなる病態誘導10日目においてもほぼ同様の変化の程度を示した. 一方, 他のスリット膜分子であるCD2AP, NEPH1の5日目での変化は軽度で, 10日目で著明な変化が確認された. 二重蛍光抗体法を用いてnephrin, podocinの局在の検討を行った結果, 蛋白尿の程度に依存して両分子の乖離が顕著になることを観察した. podoplaninは, スリット膜分子同様早期から染色性の低下がみられたが, synaptopodin, α3-integrinおよびpodocalyxinは本病態モデルにおいて発現の変化はほとんど認められなかった. 本研究の観察結果はnephrin, podocin, ZO-1の発現解析が, MCNSの早期診断に有用で, NEPH1, CD2APを合わせた解析によりMCNSの病期, 病勢の推測が可能であることを示していると考えられる. また, nephrinとpodocinの乖離が病態形成に重要な役割を果たしていることが示された.}, pages = {301--313}, title = {微小変化型ネフローゼ症候群の病態発症機序, 診断マーカーの有用性についての検討 : ラットPuromycin aminonucleoside腎症における各種ポドサイト機能分子の発現解析}, volume = {128}, year = {2014} }