@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008878, author = {池内, 健}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {認知症患者の増加が大きな社会問題となる中, 認知症に対する新薬開発の期待は大きい. 認知症の中で最も頻度の高いアルツハイマー病は, アミロイドβとリン酸化タウを中心とした病態機序の解明が進み, 新たな治療法が開発されてきた. 特に抗アミロイド抗体を用いた免疫療法には大きな期待が寄せられ, モノクローナル抗体bapineuzumabとsolanezumabを用いた治験がグローバルに展開された. その治験の結果が2014年明らかにされたが, 残念ながらエンドポイントにおいて臨床的有効性を示すことができなかった. アルツハイマー病の脳内病変は, 臨床症状が出現する10年以上前から始まっていることから, 抗体療法を用いた臨床治験が失敗した理由として, 治療開始時期が遅かった可能性が指摘されている. その点をふまえ, アルツハイマー病の認知障害が出現する前の段階(プレクリニカル・ステージ)で介入を行う治験が欧米で進んでいる. このような症状が出現する前の段階の予防介入は先制医療と呼ばれ, 新たな可能性を有した治療法として注目を集めている.}, pages = {357--362}, title = {3 認知症の新薬開発の最前線(シンポジウム 認知症診療と高齢者医療の課題と展望, 第686回新潟医学会)}, volume = {128}, year = {2014} }