@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008825, author = {薗部, 友良}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {2013年4月にヒブ, 小児用肺炎球菌, HPV (ヒトパピローマウイルス)ワクチンは, 定期接種になった. 残されたワクチンの中で, 水痘, ムンプス(流行性耳下腺炎), B型肝炎は来年度以降定期接種化される見込みだが予断を許さない. 今回この大切な3ワクチンの必要性につき, 簡単に記す. 共通する点はこの3ワクチンで防げる疾患(Vaccine Preventable Diseases)は, 一般の方はもとより, 医療従事者にも知られていない多くの重い合併症があることと, 良い予防ワクチンが存在することである. ムンプスに関しては, 脳炎, 難聴などの合併症が多い. 水痘も, 水疱部位からの重症細菌感染症, 神経合併症, 肺炎などが多く, 死亡者も毎年20名, 入院患者も2千人以上存在する. B型肝炎は, 毎年1-2万人が感染する重大な疾患である. 多くは不顕性感染であるがそれでも将来デノボ肝炎を起こす危険性はある. 発症すると, 年齢が低いほど慢性肝炎に移行し, その一部が肝硬変, 肝がんになる. 現在成人領域でも, 慢性肝炎のみならず, 遺伝子型AのB型肝炎感染症の流行, デノボ肝炎, 輸血後肝炎の問題も大きい. これらは, 母子感染対策では流行の制御はできず, 世界標準の子ども全員へのユニバーサル接種が大切である. 各疾患のワクチンに関しては, 疾患特性から接種時期が決められ, 流行性耳下腺炎と水痘では2回接種, B型肝炎は3回接種が必要である. 当然, 定期接種化しないことには接種率は上がらず, 日本の未来である子どもたちの予防可能な被害が続くことになる.}, pages = {411--415}, title = {1 定期接種化に取り残された3ワクチンの必要性(シンポジウム 子どものワクチンを考える, 第690回新潟医学会)}, volume = {128}, year = {2014} }