@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008760, author = {石川, 博補 and 坂田, 純 and 廣瀬, 雄己 and 大橋, 拓 and 滝沢, 一泰 and 高野, 可赴 and 小林, 隆 and 皆川, 昌広 and 若井, 俊文}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {【目的】手術部位感染(SSI)の発生率, 術前胆汁培養検査の陽性率, 経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)瘻孔部播種の発生率の観点から, 肝外胆管癌における術前胆道ドレナージ法としてPTBDと内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)のどちらが優れているかを明らかにする. 【対象と方法】EBDが導入普及してきた2001年1月以降, 2011年7月までの間に, 術前胆道ドレナージ施行後に当科で根治切除を施行された肝外胆管癌68例を対象とした. PTBDが32例, EBDが36例で施行された. 68例中63例で術前胆汁培養検査が実施された. 【結果】PTBD施行群, EBD施行群のSSI発生率は, 各々59%(19/32例), 61%(22/36例)であり, 両群で有意な差を認めなかった(P>0.999). 術前胆汁培養検査が実施された63例中48例(76%)で合計23種類の細菌が検出された. Streptococcus属が最多で, 次いで, Staphylococcus属, Klebsiella属, Enterococcus属の順であった. 術前胆汁培養検査陽性でSSIを発症した28例中15例(54%)で, 術前胆汁とSSI発生部位の両者で少なくとも1種類の共通の細菌が検出された. PTBD施行群31例中22例(71%), EBD施行群32例中26例(81%)で術前胆汁培養検査が陽性であった(P=0.387). EBD施行群ではPTBD施行群と比較して, 口腔内や上部消化管常在のStreptococcus属の検出頻度が高かった(P=0.003). PTBD施行群32例中2例(6%)でPTBDの瘻孔部播種を認めた. いずれの症例も播種巣と原発巣とを同時に切除したが早期に再発をきたした. 【結論】肝外胆管癌において, SSIの発生率や術前胆汁細菌培養検査の陽性率の観点からは, PTBD施行群とEBD施行群とで術前胆道ドレナージ法としての優劣は認められなかった. 一方, PTBDの瘻孔部播種の発生は決してまれではなく, 腫瘍学的な観点からは, 肝外胆管癌に対する術前胆道ドレナージ法はEBDの方が優れている.}, pages = {71--77}, title = {肝外胆管癌に対する術前胆道ドレナージ法としての経皮経肝胆道ドレナージと内視鏡的ドレナージとの比較}, volume = {129}, year = {2015} }