@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008748, author = {内山, 孝由 and 成田, 美和子 and 岩谷, 俊平 and 大岩, 恵理 and 西澤, 幹則 and 高橋, 益廣 and 橋本, 誠雄 and 瀧澤, 淳 and 曽根, 博仁 and Kasahara, Noriyuki}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {私たちは白血病性形質細胞様樹状細胞株(PMDC05)を樹立し, この細胞株が抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)誘導能を有することを報告してきた. さらに, CD80遺伝子を導入したPMDC05であるPMDC11の抗原提示能がさらに増強することも報告した. エクソソームは, 多くの細胞により分泌される30~100nmの大きさの小粒子であり, 抗原提示細胞(APC)由来エクソソームは主要組織適合抗原(MHC)や抗原提示関連分子などを多く含んでいることが知られており, 単球由来樹状細胞(moDC)の分泌するエクソソーム(dexosome)が抗原提示能を有することが示され, これを用いた臨床研究も行われている. 本研究では, PMDC11細胞由来エクソソームを同定するとともに, PMDC11細胞とそのエクソソームによるCTL誘導について検討した. 抗原ペプチドをパルスしたPMDC11細胞またはmoDCの培養上清からExoQuick-TCを用いてエクソソームを抽出した. この抽出物がエクソソームであることを, 磁気ビーズとフローサイトメトリーを用いて確認した. 磁気ビーズで捕捉した抽出物は, HLA-DR, CD54, CD86, CD80, CD123陽性であり, さらにエクソソームマーカーであるCD63(LAMP3)が陽性であることから, PMDC11細胞はエクソソーム(PMDC11-dex)を放出することが確認された. 次に, サイトメガロウイルス(CMV)pp65ペプチドまたは改変型ウィルムス腫瘍遺伝子(mWT1)ペプチドをパルスしたPMDC11細胞を用いてHLA-A*24:02健常人末梢血CD8+T細胞を刺激培養し, 抗原特異的CTL誘導についてテトラマー解析を行った. PMDC11細胞刺激培養において, 抗原特異的CTLの増幅が確認された. CMV pp65ペプチドまたはmWT1ペプチドをパルスしたPMDC11細胞培養上清より抽出したPMDC11-dexによる刺激培養では, PMDC11-dex添加培養系において抗原特異的CTLの増幅が確認された. これらの結果よりPMDC細胞株はエクソソーム分泌能有し, PMDC11-dexは抗原特異的CTL誘導能を有することが示唆された. PMDC11細胞は, 細胞自体がCTL養子免疫療法に応用できるのみならず, エクソソームを用いた無細胞系ワクチンの開発にも有用であると思われた.}, pages = {125--139}, title = {白血病性形質細胞様樹状細胞株 (PMDC11) およびPMDC11由来エクソソームを用いた抗原特異的細胞傷害性T細胞 (CTL) の誘導}, volume = {129}, year = {2015} }