@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008747, author = {渡邉, 千春}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は, 終末期がん患者への輸液療法に対する看護の実態(観察・アセスメント)を明らかにすることである, 【方法】対象は, A県内にあるがん診療連携拠点病院7施設の一般病棟に勤務する看護師, 特定非営利活動法人日本ホスピス協会の正会員として登録されている3施設の緩和ケア病棟に勤務する看護師とした. データ収集は, 自記式質問紙を作成し, Visual Analog Scaleを用いて点数化した. 分析は記述統計の他, 一般病棟別, 緩和ケアチームの介入の有無, 栄養サポートチームの介入の有無から, Kruskal-Wallis検定, Mann-whitneyのU検定を行い, 検討した. 【結果】対象者は346名(有効回答率34.3%)であった. 平均年齢は, 36.5(±9.4)才, 経験年数は14.4(±9.1)年, がん看護経験年数は8.2(±6.9)年であった. 終末期がん患者に行われている輸液療法の背景として, 輸液量が1,000ml未満である割合(%)は, 緩和ケア病棟91.2%, 呼吸器64.3%, 腎・泌尿器50.9%, 消化器43.7%, 乳線・婦人科39.0%, 血液25.0%であった. また, 終末期輸液治療のガイドラインの認識について有と答えた看護師は全体の22.8%(79名), 無は77.2%(267名)であり, 緩和ケアチームが終末期がん患者の輸液療法に介入したことがある割合は47.4%(136名), 栄養サポートチームは40.7%(125名)であった. 観察・アセスメント項目の得点について, 一般病棟では, 「腹水」, 「悪心・嘔吐」, 「消化管閉塞」(p<0.01), 「気道分泌」, 「患者・家族の輸液療法に対する希望とその理由」, 「輸液療法を行うことが患者の退院・自宅での生活のバリアとなっていないか」, 「輸液療法に対する患者・家族の希望にずれ等の問題は起きていないか」, 「患者の意思決定能力に問題はないか」(p<0.05)において病棟間で有意な差がみられた. 【考察】一般病棟の看護師は終末期におこる栄養学的変化, また予後との関連等について認識・意識が低く, ガイドラインの内容を十分に理解しているとは言いがたい. また, 輸液療法は, 看護師にとって日常的に行われる治療であるため, 治療としての認識やQOLの視点からより意識的に観察・アセスメントしていく必要がある. 今後, 積極的な栄養サポートチームの介入や教育活動等で輸液療法に対する心理的側面, 生活面, 倫理的問題への意識を高めていくことが重要である.}, pages = {113--123}, title = {終末期がん患者への輸液療法に対する看護の実態調査 (第1報) : 看護師の観察・アセスメントに焦点を当て}, volume = {129}, year = {2015} }