@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008745, author = {塙, 晴雄}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {拡張型心筋症の病因の一つとして, 以前より自己免疫異常が考えられてきた. 我々は自己免疫性心筋炎(EAM)モデルでこれを検討し, 心臓に在住する様々な非心筋細胞が重要な役割をしていることを明らかにした. 正常心臓は, 一見心筋細胞が大多数を占めると考えがちであるが, 70-80%の細胞は, 非心筋細胞であると言われている. それらが主役となってこのモデルが発症するという事実は, 様々な疾患における心リモデリングにもこれらの細胞が重要であることを示唆する. また, 近年明らかになってきた新しい鉄関連蛋白(ヘプシジン, リポカリン-2/NGAL, ヘムオキシゲナーゼ-1)が, 心疾患でも心臓や全身で大きく変化していることがわかってきた. 鉄は活性酸素の産生に深く関わり, またヘム蛋白はデンジャーシグナルとしてToll様受容体を介して炎症を促進させることがわかってきた. 無菌的な炎症や鉄代謝に関わる因子が心疾患に大きな影響を及ぼすことが示唆され, 今後新たな治療のターゲットとなる可能性がある.}, pages = {97--104}, title = {炎症と鉄代謝からみた心疾患}, volume = {129}, year = {2015} }