@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008715, author = {渡邉, 千春}, issue = {5}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {May}, note = {第一報では, 主に終末期がん患者への輸液療法に対する看護師の観察・アセスメントについて検討した. 本報では, 看護の実態について明らかにすることを目的とし実施した. 【方法】対象は, A県内にあるがん診療連携拠点病院7施設の一般病棟に勤務する看護師, 特定非営利活動法人日本ホスピス協会の正会員として登録されている3施設の緩和ケア病棟に勤務する看護師とした. データ収集は, 自記式質問紙を作成し, Visual Analog Scale を用いて点数化した. 分析は記述統計の他, 一般病棟別, 緩和ケアチーム・栄養サポートチームの介入の有無から, Kruskal-Wallis 検定, Mann-whitney のU検定を行い, 検討した. 【結果】対象者は, 346名(有効回答率34.3%)であった. 平均年齢は, 36.5(±9.4)才, 経験年数は14.4(±9.1)年, がん看護経験年数は8.2(±6.9)年であった. 看護の実態に関する項目を平均点別にみると, 「口渇がある患者にスポンジブラシや口腔ジェルを用いて口腔ケアを行う」が最も高く, 「必要であれば輸液療法に関して患者・家族と医師と話し合いのセッテイングをする」が最も低かった. 一般病棟間においては, 「患者・家族の輸液療法に対する考え方や不安を十分に聞く」, 「患者・家族に輸液療法に関する適切な説明をする」他3項目(p<0.01), 「患者・家族の輸液療法について看護師間で検討する」他2項目(p<0.05)において有意差がみられた. 輸液療法への栄養サポートチーム介入有群の看護師は, 「患者・家族の輸液療法に対する考え方や不安を十分に聞く」「患者・家族に輸液療法に関する適切な説明をする」「患者・家族の輸液療法について看護師間で検討する」(p<0.01)他3項目において有意差がみられた. 【考察】看護師は, ガイドラインの認識を高めていくと共に, 日々行っている看護が輸液療法を継続している患者・家族にとってどのような意味や影響があるか理解していくことが必要である. また, 輸液療法に対する患者・家族の心理的側面や倫理的問題に対する意識は低く, 踏み込みにくい現状もある. だが, 栄養サポートチーム・緩和ケアチームの介入により, 輸液療法における傾聴と情報提供, チームアプローチといった側面への意識が高まる可能性が示唆された. 今後は, これらの介入を通して起こる具体的な効果を明らかにし, 医師や他職種との連携における役割や有効な教育方法等について検討していく必要がある.}, pages = {263--272}, title = {終末期がん患者への輸液療法に対する看護の実態調査 (第2報)}, volume = {129}, year = {2015} }