@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008683, author = {青木, 賢治 and 土田, 正則}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {【目的】Stanford分類A型大動脈解離のうち, 下行大動脈にエントリーを有し逆行性に上行大動脈まで解離した, 逆行性A型大動脈解離(RAAD)に対するステントグラフト内挿術の初期中期成績を検討した, 【対象と方法】2012年4月から2014年6月までに当科でRAADに対するステントグラフト内挿術を連続11例経験した. これらの症例を対象とし, 手術成績, 治療前後の大動脈病変の変化を評価した. ステントグラフトはTAGおよびその後継機のconformable TAG(W.L.Gore & Associates社, Flagstaff, Arizona)を使用した. 大動脈病変の変化を示す指標としてcomputed tomographyで肺動脈分岐部レベルにおける上行および下行大動脈径, 各大動脈径に対する真腔径の比率(true lumen index:TLi)および偽腔厚の比率(false lumen index:FLi)を計測した. 【結果】9例に発症24時間以内の緊急手術を実施した. 他の2例も非慢性期(発症3日目, 16日目)に予術を実施した. 全例で手技成功を得た. 手術死亡はなく, 脳梗塞, 脊髄虚血など手技に関連する合併症もなかった. 上行大動脈径の平均は術前46.5±5.6mm, 術後2週46.9±6.7mm, 術後3カ月41.9±4.4mmであり, 上行大動脈径は術前に比し術後3カ月で有意に縮小していた(P<0.01). また上行大動脈TLiの平均は術前0.63±0.16, 術後2週0.75±0.11, 術後3カ月0.90±0.10であり, 真腔は術前に比し術後2週で有意に拡大していた(P=0.037). 上行大動脈FLiの平均は術前0.35±0.16, 術後2週0.24±0.11, 術後3カ月0.10±0.09であり, 偽腔は術後2週で有意に縮小し(P=0.040), 術後3カ月ではほぼ消失していた. 下行大動脈径の平均は術前37.7±2.5mm, 術後2週38.5±3.4mm, 術後3カ月33.9±4.5mmであり, 下行大動脈径は術前に比し術後3カ月で有意に縮小していた(P<0.01). また下行大動脈TLiの平均は術前0.50±0.12, 術後2週0.71±0.07, 術後3カ月0.84±0.09であり, 真腔は術前に比し術後2週で有意に拡大していた(P<0.01). 下行大動脈FLiの平均は術前0.45±0.11, 術後2週0.25±0.06, 術後3カ月0.14±0.12であり, 偽腔は術後2週で有意に縮小していた(P<0.01). 平均14.9±8.2ヶ月, 中央値15ヶ月の観察期間において死亡例はなく, 追加治療を含む大動脈関連イベントはなかった. 【結論】急性期のRAADに対する企業製ステントグラフトを用いた血管内治療の初期中期成績はきわめて良好であった. 本法はRAADに対する第1選択的治療として発展する可能性がある.}, pages = {382--395}, title = {逆行性A型大動脈解離に対するステントグラフト内挿術の初期中期成績の検討}, volume = {129}, year = {2015} }