@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008681, author = {堀川, 千嘉}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {食事療法は, 2型糖尿病患者の血糖コントロールおよび合併症の発症予防・遅延のために必須であり, 世界各国の主要ガイドラインにおいても, 食事療法の重要性が強調されている. しかしながら, その科学的根拠は, 一般対象者における研究や糖尿病患者の短期的な介入研究に基づくものが多く, 合併症発症や死亡に至るまでの長期的な追跡研究は不足している. さらに, 人種・民族の違いにより2型糖尿病患者の臨床像や社会環境は異なることから, 人種・民族差を考慮した治療の確立を行う必要性についても, アメリカ糖尿病学会/欧州糖尿病学会の共同声明において明示されている. 上記のごとく, 2型糖尿病患者における食事療法のエビデンスは絶対的に不足していることは明らかであり, 早急なエビデンス構築が求められている. そこで本邦では, 全国糖尿病専門医療機関59施設における合併症の見られない40-70歳の2型糖尿病患者2,000名強を追跡するJapan Diabetes Complications Study(JDCS)を1996年から開始してきた. JDCSはこれまでアジアや世界の先駆けとして, 日本人2型糖尿病患者の糖尿病の臨床像を明らかにしており, さらに近年では, 食事療法と糖尿病合併症との関連性についても, 研究成果の報告が可能になりつつある. 本シンポジウムでは, 最近報告されたJDCS食事療法班の研究をもとに, これまでコンセンサスが中心でエビデンスとしては不明確であった食事療法のポイントについて解説する. 近年国際誌に論文掲載された, 日本人2型糖尿病患者の食事摂取状況の実態および欧米諸国の食事摂取状況との相違, 食物繊維・果物・塩分摂取量と合併症発症リスクとの関連性, といった内容に着目しながら, 報告・解説を行っていく.}, pages = {368--371}, title = {6 糖尿病における食事療法と合併症 : 最近の科学的知見から(シンポジウム「糖尿病の合併症, 第699回新潟医学会)}, volume = {129}, year = {2015} }