@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008551, author = {田島, 陽介 and 岡部, 康之 and 立石, 善隆 and 西山, 晃史 and 尾関, 百合子 and 亀山, 仁史 and 松本, 壮吉 and 若井, 俊文}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {【目的】消化管手術の周術期には, 黄色ブドウ球菌などの皮膚常在菌による創部感染, 絶食による腸内細菌叢の攪乱に伴うBacterial translocation, 抗菌薬使用に伴うmethicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA)などの薬剤耐性菌の出現が起こりうる. このような状況に対して応用的プロバイオティクスによる周術期感染制御を視野に, ヨーグルト製品のもつ抗菌効果の特性を微生物学的に解析した. 【方法】新潟県で開発され市販されているヤスダヨーグルト"【○!R】" (以下, YYG)に注目して, 1)抗菌活性スペクトル(被験株: methicillin-sensitive Staphylococcus aureus (MSSA)ならびにMRSA臨床分離株, 大腸菌株DH5α), 2)配合菌株の異なる他の5種の市販ヨーグルト製品との抗菌活性の相違, 3)YYG各配合菌種(Yc-x11およびYc-180)の示す抗菌作用, および4)抗菌活性を示す分離画分について, ディスク法による阻止円形成により検討した. 【結果】YYGは大腸菌に比してMSSAに優位な抗菌活性を示した. また, YYGはMRSA臨床分離株に対しても抗菌活性を示した. 他製品との比較において, YYGは最も高い抗菌活性を示した. YYG配合菌種は, 通常の低塩濃度培地上では抗菌活性を示したものの高塩濃度条件下では, その効果は減弱あるいは消失した. YYGの抗菌活性は, 上清ではなく沈殿画分に認めた. 【結論】YYGはMRSAを含む黄色ブドウ球菌に対する直接的な抗菌活性を示した. その抗菌効果は, 特有の配合菌種に依拠する抗菌活性物質によることが示唆された. ヨーグルトの中でもYYGは極めて有望な抗菌性機能食品として, 周術期感染制御に貢献できる可能性がある.}, pages = {593--600}, title = {プロバイオティクス医療を視野に入れたヨーグルトの抗菌効果の検討}, volume = {129}, year = {2015} }