@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008550, author = {岡部, 康之 and 渡邉, 要 and 三浦, 宏平 and 林, 悠介 and 普久原, 朝海 and 大橋, さとみ and 新田, 正和 and 鈴木, 友康}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {【緒言】救急医療現場におけるコンピュータ断層撮影(Computed Tomography, 以下CT)検査は, CT装置の多列化と撮影時間の短縮により有用性が再認識されている. 特に造影CT検査は, 外傷症例における活動性出血の評価や胸腹部痛を訴える患者の診断に大きく貢献している. 一方で, 救急医療においては初診の患者が少なくない. 造影剤腎症を回避する目的で血清クレアチニン値(Serum Creatinine, 以下S-Cre)を確認した後に造影CTを施行する症例が多々見受けられ, 時間的損失の軽減が救急医療現場での課題となっていた. 当院では2014年12月から携帯型迅速クレアチニン測定装置(スタットセンサーエクスプレスiクレアチニン(R), (Nova Biomedical Corp. Massachusetts, USA) (以下スタットセンサー)を導入した. これまでの使用経験を集積して迅速クレアチニン測定装置の妥当性および臨床的有用性を検討した. 【材料と方法】2014年12月から2015年2月までに新潟大学医歯学総合病院救急外来に救急車又はドクターヘリにて搬送された患者で, 救急医の判断でスタットセンサーを使用した44名について, 当機器で測定される全血クレアチニン値の妥当性, 造影剤腎症のリスク症例の検出能およびCT撮影までの時間短縮効果を検討した. さらに2つの機器によるクレアチニンの測定結果および測定結果の誤差と性別・年齢・ヘマトクリット値の関連について, pearsonの積率相関分析で解析し, Bland-Altman plotを作図して統計学的誤差の有無を検討した. 【結果】迅速クレアチニン測定によって造影剤使用を回避した症例は44例中7例であり, 来院時からCT撮影まで中央値47分(22-72分)の時間短縮効果が認められた. 造影剤腎症のリスク症例の検出感度は100%, 特異度は92.5%であった. 2つの機器によるクレアチニン値の相関は, 相関係数r=0.852であり強い相関が認められた(P<0.01). 回帰式はy=0.775x+0.489であった. 測定誤差と年齢・性別・ヘマトクリット値に有意な相関はなかった. スタットセンサーによるクレアチニン値は検査室での測定値と比較して平均0.306高く算出されており, 統計学的に加算誤差が認められた. 【結語】スタットセンサーの導入により造影剤腎症のリスク症例の検出が可能となり, CT撮影までの時間を短縮された. 測定誤差はあるもののスクリーニング機器としては十分な性能を有しており, 救急医療現場において非常に有用である.}, pages = {585--592}, title = {救急造影CT検査における迅速クレアチニン測定装置の有用性の検討}, volume = {129}, year = {2015} }