@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008532, author = {伊藤, 雅章}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {皮膚科学の最終講義にあたって, 当教室の主要な研究テーマである毛生物学および毛髪疾患病態解析について概説する. 毛器官は複雑な構造を有し, 活発な細胞動態を呈し, 毛周期という形態変化を随時行う器官であり, 医学ないし生物学においてきわめて興味深い研究対象ではあるものの, その取扱いにくさのために, 皮膚の他の構造, とくに表皮に比べ, 十分には研究されていない. しかしながら, この20年余りで電子顕微鏡観察の工夫, 各種の単クローン抗体による免疫組織化学, 発現するcDNAの解析, 毛器官やその機能に関連する遺伝子の解析, 毛包幹細胞理論の発展などにより, 毛器官の構造と機能が詳細に判明しつつある. 一方, 毛髪性状は人種により相異し, また個人でも年齢や部位によって異なることも有意義なテーマである. このような中, 当教室では毛器官の遺伝子解析に力を注ぎ, 研究体制のグローバル化も進め, 毛髪奇形や無毛症・乏毛症などの様々な遺伝性毛髪異常症の分子および遺伝子の異常を明らかにしてきた. それに伴い, それら構成分子の分布や機能も理解されるようになった. しかしながら, それら遺伝子・分子異常がいかにして毛髪の形態異常を惹き起こすかというメカニズムの解明は今後の課題である.}, pages = {635--641}, title = {最終講義 Hair Biologyと遺伝性毛髪異常症について}, volume = {129}, year = {2015} }