@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008528, author = {中務, 胞 and 夏目, 里恵 and 中本, 千尋 and 高田, 華子 and 彭, 菲 and 鈴木, 康浩 and 崎村, 建司}, issue = {12}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {遺伝子改変ラット作製には遺伝子操作を施した胚を移植する必要があり, より効率的に作製するためには, 麻酔効果が高く, 取扱いが容易で, 母体や産仔に影響のない麻酔の選択が必須である. 近年, 三種混合麻酔薬(塩酸メデトミジン, ミダゾラム, 酒石酸ブトルファノール)による簡便で麻酔効果の高い注射麻酔が広く使われるようになってきたが, この麻酔が妊娠個体や産仔へ及ぼす影響についての詳細は不明である. そこで我々は, 三種混合麻酔薬を投与した偽妊娠誘起SDラットの子宮へ胚盤胞期胚を移植し, 着床率, 妊娠維持, 分娩, 産仔数および保育状況について, 麻酔を規定量(試験区1), 規定量の1.5倍(試験区2)および規定量の2倍(試験区3)投薬した3試験区を設け比較した. なお, 術後直ちに塩酸メデトミジンの拮抗剤である塩酸アチパメゾールを腹腔内投与し, 覚醒を促した. その結果, すべての群において, 着床率, 妊娠維持, 分娩状況および産仔数に優位な差はなく, 麻酔を2倍投薬した群でも, 術後拮抗剤を投与することで速やかに覚醒し, 自然分娩および保育を行うことが明らかになった. また, 得られた産仔に外見上の異常は認められなかった. このことより, 三種混合麻酔薬がラットの胚移植時麻酔として適切なものであると判断できる. しかし, 三種混合麻酔薬を用いて実際にES細胞キメララット胚を移植したところ, 麻酔の効きが悪く追加麻酔を行った個体の産仔数が規定量投与後胚移植を行った個体と比較し, 低い値であった. この原因は明らかではないが, 遺伝子操作を行った胚は着床及び妊娠維持に何らかの影響が在り, 追加麻酔を行うことで, それらが妨げられている可能性も排除できない.}, pages = {751--759}, title = {ラット胚移植における三種混合麻酔薬の有用性}, volume = {129}, year = {2015} }