@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008471, author = {藤村, 健夫 and 成田, 一衛}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {血液透析患者のQuality of life(QOL)に影響する可能性がある睡眠呼吸障害や様々な因子について, その原疾患により, 糖尿病性腎症(DM)と非糖尿病性腎疾患(非DM)に分けて比較検討する. 新潟県内の医療機関に通院中の透析患者(DM:35名, 非DM:42名)を対象に, (1)アンケート調査(年齢・性別・結婚の有無など), (2)Hospital anxiety and depression scale(HADS)による不安・抑うつの評価, (3)ピッツバーグ睡眠質問票(The Pittsburgh sleep quality index:PSQI)による主観的睡眠の評価, (4)The Kidney Disease Quality of Life Short Form(KDQOL)質問票による腎疾患患者に特異的なQOLの評価, を行った. (5)主治医からは身体的状況を確認するため一般検査(検血・生化学), 透析関連データ(透析前後の体重・透析効率など)を得た. (6)また, 夜間の睡眠呼吸状態を測定するために, パルスオキシメーターを使用した. これらを解析した結果, 以下のようなことがわかった. 一般検査では, DMの方が, 血清総蛋白が有意に高値であった(p<0.05). 透析関連データでは, DMの方が, 透析期間が有意に短く(p<0.01), 透析効率が有意に低く(p<0.01), 透析前後の体重が有意に重かった(p<0.01). 主観的睡眠としては, 非DMの方が, 有意にPSQIG(ピッツバーグ睡眠質問票総合得点)が高く, 日中覚醒困難も強かった(p<0.05). 睡眠呼吸障害は, DMの方が, 有意に3%ODI(oxygen desaturation index:1時間あたり酸素飽和度が3%以上低下した回数を3%ODIとする. )などが高値であり(p<0.05), 睡眠呼吸障害が認められた. QOLでは, DMの方が, 身体機能の得点が有意に低かった(p<0.05)が, ソーシャルサポートは有意に高かった(p<0.05). また, DMのソーシャルサポート, 非DMの身体機能の内容に日中覚醒困難などが有意な負の要因として影響していた. これらより, 糖尿病性腎症透析患者の診療においては, そのQOLを高めるためには, 一般検査や透析関連事項だけではなく, 睡眠呼吸障害にも注目することが必要である, と考える.}, pages = {255--264}, title = {血液透析患者における睡眠呼吸障害と Quality of lifeの関係について : 糖尿病性腎症と非糖尿病性腎疾患の比較}, volume = {130}, year = {2016} }