@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008470, author = {彰, 菲 and 﨑村, 建司}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {小脳は整然とした神経回路網を持ち, 可塑性メカニズム原理解明のモデルとして広範な研究がおこなわれてきた. 近年神経の可塑性が, 非神経細胞であるグリア細胞によって制御されることが注目され, 小脳においてもバーグマングリア細胞が平行線維とプルキンエ細胞シナプスの形成と維持に必要であることが示されている. 本研究の目的は, 小脳機能におけるグリア細胞の役割を分子レベルで解明するツールとして, バーグマングリア細胞選択的にコンディショナルノックアウトを惹起できるCreリコンビナーゼドライバーマウスを開発することである. また併せて, Cre/loxP組換えを感度良くモニターできるレポーターマウスを開発することである. Creドライバーマウス作製のため, 当該細胞に選択性高く発現するSept4遺伝子の開始メチオニン部位にCodon-improved Cre(iCre)遺伝子を挿入するノックイン法によりマウスを作製した. 一方, レポーターマウスは, CAGプロモーターでtdTomatoを発現するカセットをRosa26遺伝子座に挿入するノックイン型トランスジェニック法で作製した. これらのマウスを作製するために2種類のターゲティングベクターを構築し, C57BL/6N由来ES細胞に導入して得られた組換えクローンよりSept4-iCreノックインマウスとtdTomatoレポーターマウスを樹立した. これらの二重ヘテロ変異マウスの小脳皮質でのtdTomatoの発現を免疫組織化学的に検討したところ, プルキンエ細胞のマーカー分子とはtdTomatoのシグナルは全く一致せず, バーグマングリアに発現する分子とはシグナルが良く一致した. また, 顆粒細胞層にはほとんどシグナルが認められなかった. 以上の結果より, Sept4-iCreマウスの小脳皮質におけるCre活性はバーグマングリアに極めて選択性が高いことが示唆された. 本研究において樹立したSept4-iCreマウスと, 様々な遺伝子のfloxed変異マウスとの交配によって, バーグマングリア選択的コンディショナルノックアウトマウスが作製でき, その生理機能解析が可能になる. また, 新規に樹立したtdTomatoレポーターマウス系統は, マウス生体内におけるCreリコンビナーゼ活性の検出に有用であることが示された.}, pages = {245--254}, title = {小脳バーグマングリア選択的Cre発現マウス(Sept4-iCre)の作製と解析}, volume = {130}, year = {2016} }