@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008455, author = {和田, 雅樹}, issue = {5}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {May}, note = {2007年から日本版新生児蘇生法(Neonatal cardiopulmonary resuscitation:NCPR)講習会が日本周産期・新生児医学会の公認講習会として全国展開されている. NCPRは国際蘇生連絡委員会のコンセンサスから作成されたガイドラインを基にして, わが国の現状に即したものとして開発されている. NCPR講習会としては, 専門コース, 一般コースがあり, それぞれ講義と基本手技の実技実習, さらにシナリオ演習が行われ, 筆記テストに合格して所定の手続きを踏むことで修了認定を受けることができる. さらに, 認定者に対しては継続学習のためのスキルアップコース, e-ラーニングなどがあり, インストラクター養成のためのインストラクター養成コース, そのフォローアップコースがある. 2015年8月現在で専門, 一般コースの受講者数はのべ8万人を越え, わが国の周産期医療の現場に確実に浸透しつつある. NCPR講習会開始後に各医療機関における蘇生機器の整備は進み, NCPRを蘇生法の標準とする施設が多数となった. そして, それまで横ばいだった新生児仮死を死因とした死亡率は, 2007年以降, 減少傾向を認めるようになっている. 一方で, 空気・酸素ブレンダーやCPAP装置の普及, さらに, 分娩立ち会い体制にはまだ多くの課題が残っている. NCPRでは「すべての分娩に適切な新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児担当者として立ち会うことができる体制を確立すること」を最終目標として講習会を開催している. NCPRによってわが国の新生児蘇生の状況は大きく変わってきているが, 新生児仮死となった児の生命, 神経学的予後さらにを改善すべく, 今後も進歩, 発展に努めて行かねばならない.}, pages = {275--285}, title = {日本版新生児蘇生法の展開とその効果}, volume = {130}, year = {2016} }