@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008422, author = {高橋, 雄一}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {【背景】近年,CD20抗原モノクローナル抗体であるRituximabは,巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)といった難治性ネフローゼ症候群の蛋白尿抑制効果が報告されているが,その作用機序については明らかにされていない.また,Rituximabはポドサイトに直接作用する報告もあり,B細胞抑制とは異なる作用機序が示唆されている.本研究では,Rituximabが直接ポドサイトに結合することで難治性ネフローゼ症候群における蛋白尿抑制とスリット膜構成分子への効果を検証した.【方法】難治性ネフローゼ症候群を呈するFSGSの実験モデルとして多用されているアドリアマイシン腎症(ADR腎症)をラットに惹起し,病態誘導1日目, 8日目 , 14日目 , 18日目, 28日目の尿検体を用いて24時間蛋白尿を測定した. 10mg/kg体重のRituximabを尾静脈からアドリアマイシン投与直後, 7日目, 14日目, 21日目に投与した.病変誘導28日後の腎糸球体におけるスリット膜関連分子Nephrin,Podocinの発現を免疫染色法により解析した. 正常ラットにおけるRituximab結合蛍白と,ポドサイトマーカーであるSynaptopodin,内皮細胞のマーカーであるRECA1,メサンギウム細胞のマーカーであるThy1との二重染色を行い,糸球体内結合部位を検証した.【結果】Rituximabは,ADR腎症ラットにおけるNephlin,Podocin発現の低下を抑制し,ADR腎症ラットの18日目から28日目の蛋白尿を有意に抑制した. Rituximab結合蛋白はSynaptopodinと共局在し,内皮細胞やメサンギウム細胞とは共局在しなかった.【結論】Rituximabはポドサイトに直接作用しスリット膜を保護することで,難治性ネフローゼ症候群の抗蛋白尿効果をもたらす可能性が示された.}, pages = {504--511}, title = {Rituximabのラットアドリアマイシン腎症におけるB細胞非依存性ポドサイト保護作用と抗蛋白尿効果}, volume = {130}, year = {2016} }