@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008419, author = {小菅, 優子 and 岩渕, 三哉 and 須貝, 美佳 and 林, 真也}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {小型のリンパ球浸潤胃癌14個を用いて,本癌の組織発生経路と特徴的組織像の形成過程を検討した.組織型と病巣構築からみて,本癌は典型像ないし管状腺癌を混在する典型像としての組織発生が主経路であり,先行した管状腺癌から典型像へ移行する経路は少数と考えられた.本癌は,従来マーカーの胃腸型粘液形質型分類では,粘液内では胃型が多く,粘液内では分類不能型が多かったが,幽門腺粘液の糖鎖抗原マーカーを加えた型分類では,粘液内と粘液下層ともに胃型が多かった.この違いは,癌の粘液下層進展に伴う幽門腺粘液のコア蛋白抗原の発現の低下,幽門腺粘液の糖鎖抗原の発現の維持によるものであった. 粘液内の典型像内では,Tリンパ球がBリンパ球より優位であり,細胞傷害性Tリンパ球がヘルパーTリンパ球より優位であった.典型像が粘膜内から粘液下層へ進展すると,粘液下層に細胞傷害性Tリンパ球,ヘルパーTリンパ球,Bリンパ球の浸潤が増加した.粘液下層の典型像内に多数のリンパ濾胞が形成されるに伴い,リンパ球浸潤は増加した.本研究により,本癌は粘液内に胃型形質を多くも\nち, 細胞傷害性Tリンパ球主体のリンパ球浸潤を伴う低分化腺癌(典型像) として発生する場合が最も多いこと,典型像の粘液下層への進展および粘液下層への典型像内での多激のリンパ濾胞の形成に伴い,粘膜下層にT細胞(主に細胞傷害性T細胞)とB細胞が増加して,本癌の特徴とされる組織像が粘液下層に形成されることを明らかにした.}, pages = {589--600}, title = {小型リンパ球浸潤胃癌の病巣構築,胃腸型粘液形質発現及び浸潤リンパ球の特徴}, volume = {130}, year = {2016} }