@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008412, author = {花澤, 秀行}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {環軸椎回旋位固定は有痛性斜頸を呈する小児にみられる比較的まれな疾患である.症例1は4歳の女児.発熱,咽頭痛,右頸部腫脹,頸部痛で発症した.患児は入院時より右頚部痛のためベッド上で頚部を左回旋した状態を取り続けていた.抗生剤の点滴治療により発熱や頚部腫脹も改善を認めたが, 左回旋した頸部を正中位に戻すことができなかった. 3D-CTにて環軸椎回旋位固定と診断され整形外科へ転科し持続的牽引療法(Glisson牽引)を開始した. しかしその後も右へ向くことが困難で脊椎専門病院へ転院となった.転院後も牽引治療を継続されネックカラー固定したまま退院し完治まで約2ヶ月間を要した.症例2は6歳の女児.発熱と右頸部腫脹,頚部痛で発症した.初診時に有痛性斜頸を呈していた.症例1で難治化,長期化を経験したため抗生剤の点滴治療に加えて抗炎症効果を期待し早期よりステロイドを併用した.速やかに頚部腫脹と疼痛が軽減され,頚部の可動も良好で早期の退院が可能であった.頚部リンパ節炎の炎症は環軸椎関節に波及しやすく,関節周囲の靭帯の充血や浮腫などにより関節が回旋したまま固定してしまう. 有痛性斜頸を呈した小児の場合は本疾患も念頭に置き早期より治療にあたる必要がある.}, pages = {654--658}, title = {環軸椎回旋位固定を呈した小児頸部リンパ節炎の2例}, volume = {130}, year = {2016} }