@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008410, author = {若井, 淳宏}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {【諸言】胃癌切除後患者の予後改善に伴って,胃癌術後の残胃癌患者数は増加するものと考えられるが,胃癌術後長期フォローデータに基づいた残胃癌の実態についての報告は少ない.本研究の目的は,胃癌に対する幽門側胃切除後の残胃癌発生を調査し,累積発生率,臨床病理学的特徴,および危険因子について検討することである.【対象と方法】1985年から2005年までに,当科で一般型胃癌に対して幽門側胃切除術を施行し,術後再発無く5年以上生存が確認された463例を対象とし,残胃癌の累積発生率,臨床病理学的特徴,および危険因子について検討した.【結果】残胃癌を18例に認め,累積発生率は10年で3.8%, 20年で5.4%であった.残胃癌発生までの期間はI中央値6.9年(範囲2.5~17.4年)であった.残胃癌発生のリスク因子解析では,初回手術時の同時性多発胃癌の存在が有意に独立した危険因子であった(ハザード比3.823,95%信頼区間 1.408-10.38,P=0.009).残胃癌に対する治療は, 内視鏡的切除術が5例,残胃全摘術が9例,化学療法が1例であった.残り3例は高齢や他病を理由に残胃癌に対する治療を受けていなかった.定期的内視鏡検査で発見された残胃癌13例は,全例内視鏡的切除または残胃全摘術が行われ,以降の再発を認めず,その他の理由で発見された残胃癌症例よりも予後良好であった(P<0.001).【結語】残胃癌の累積発生率は20年5.4%と高率であった.特に初回胃癌の際に多発胃癌を有す場合は残胃癌発生の危険性が高く,長期的な内視鏡検査が重要である.}, pages = {639--647}, title = {幽門側胃切除後患者における残胃癌発生の臨床病理学的特徴および危険因子についての検討}, volume = {130}, year = {2016} }