@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008405, author = {紙谷, 義孝}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {慢性痛は外傷後や椎間板ヘルニアなどの直接的神経障害のみならず,代謝性疾患や抗癌剤をはじめとする薬剤によっても発症する難治性疾患である。近年,悪性腫瘍患者の増加により,抗癌剤治療を受ける患者が増加し,抗癌剤による慢性痛の制御は治療中及び治療を終えた患者の生活の質を保つ上で重要である。一方,慢性痛の治療の選択肢として脊髄刺激鎮痛法がある。これは本学麻酔科前教授の下地らが改良し,広めた鎮痛法であるが,その鎮痛メカニズムについては不明な点も多い。本稿では,基礎研究の観点から,慢性痛を起こしやすい抗癌剤であるパクリタキセルの疼痛発症機序に神経成長因子NGFが関与していること,及び脊髄刺激鎮痛法では脳幹における下行性疼痛抑制系のうち,特にセロトニン作動性回路が重要であることを概説した。基礎研究によって,慢性痛の発症メカニズムを明らかにし,そこから得られる知見により,より効果的な鎮痛法を開発されることを期待したい。}, pages = {613--621}, title = {慢性痛の発症メカニズム及び治療法に関する基礎研究}, volume = {130}, year = {2016} }