@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008299, author = {齋藤, 修}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {【目的】深部心筋から生じる不整脈の新しい治療法として期待されるバイポーラー高周波アブレーションの有効性と安全性を実験的に検証する. 【方法】食肉用のブタ心筋切片を用いて実験水槽内で高周波通電を行い (30-40W, 総計122回) , 形成される焼灼傷の大きさ, 貫壁性焼灼の達成度, スチームポップ現象の発生頻度を検討した. 高周波通電モードは, (1) 2本のイリゲーションカテーテルによるバイポーラー通電 (BIP-4) , (2) 2本のイリゲーションカテーテルによるシーケンシャル・ユニポーラー通電 (SEQ) , (3) イリゲーションカテーテルと8mm大型電極ノン・イリゲーションカテーテルによるバイポーラー通電 (BIP-8) を用いた. 【結果】SEQの心筋焼灼深達度は浅く, BIP-4と同等の深部焼灼効果を得ることはできなかった (SEQ vs. BIP-4, 30W : 5.53±1.84 vs. 9.36±2.09mm, P=0.0216, 40W : 6.98±2.01 vs. 10.30±1.78mm, P=0.0362) が, 表面焼灼面積は同等であった. BIP-8での心筋焼灼深達度もBIP-4に至らなかった (30W : 5.98±2.09mm, 40W : 7.54±2.25mm) . 心筋貫壁性焼灼傷の達成はBIP-4で高かったが (30W : 32.4%, 40W : 35.3%) , 同時にスチームポップ現象も高率に観察された (30W : 5.9%, 40W : 14.7%) . SEQでは心筋貫壁性焼灼傷もスチームポップ現象も観察されなかった. 【結論】深部心筋の不整脈起源を焼灼する効果はBIP-4が最も優れており, 2本のイリゲーションカテーテルの必要性が示された. 同時にスチームポップ現象の併発率も高率であったため, 有効・安全にバイポーラー高周波アブレーションを施行するための新たな通電指標の構築が課題にあげられた.}, pages = {227--241}, title = {深部心筋より生じる不整脈を治療するためのバイポーラー高周波アブレーション : 焼灼効果と安全性の実験的検証}, volume = {131}, year = {2017} }