@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008260, author = {吉原, 弘祐}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {子宮頸癌の原因としてヒトパピローマウイルス (HPV) 感染が特定されたにもかかわらず, 本邦においてHPVワクチンの普及は進んでおらず, 子宮頸癌制圧までの道のりは厳しい状況にある. また本邦において子宮頸癌検診の受診率は低く, 子宮頸癌罹患率は20~30歳代で急激に増加し, 死亡数も減少から増加に転じており, 予後改善につながる新規治療戦略の構築は急務である. ゲノム解析技術の進歩により, 癌ゲノム異常を網羅的に探索することが可能となり, 新しい治療標的の同定を目指して, 様々な癌でゲノム・トランスクリプトーム・プロテオミクス解析が行われている. 癌ゲノム異常のうち, 融合遺伝子の同定は, 癌化メカニズムの解明につながると同時に, 治療標的として重要な意義を持つ. 非小細胞性肺癌の約5%で同定されるEML4-ALK融合遺伝子は, 代表的な治療標的融合遺伝子であり, その阻害剤はすでに臨床応用され, 高い奏効率を示すことが知られている. しかし子宮頸癌領域では, これまで大規模網な網羅的融合遺伝子の検索は行われておらず, 治療標的融合遺伝子の同定には至っていない. そこで筆者らは, 子宮頸癌における新規治療標的融合遺伝子を同定することを目的とし, 子宮頸癌に対するトランスクリプトーム解析を進めている. 本シンポジウムでは, 融合遺伝子について概説し, 筆者らが行っている婦人科癌領域における融合遺伝子研究を紹介する.}, pages = {321--325}, title = {1 婦人科癌における治療標的融合遺伝子の同定(シンポジウム 新潟大学におけるTranslational Researchの現状, 第718新潟医学会)}, volume = {131}, year = {2017} }