@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008242, author = {渡邉, ゆか理}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {【緒言】拡大NBI内視鏡観察による血管形態変化に基づいた表在型食道扁平上皮癌深達度評価の分類(IPCL分類)がある.この分類において,内視鏡治療の適応となる深達度pT1a-MM/pT1b-SM1と推定される血管形態を示す癌に,外科治療が第一選択であるpT1b-SM2癌が含まれており,深達度診断能は十分でない.本研究の目的は,観察因子を追加することで,拡大NBI内視鏡による表在型扁平上皮癌の深達度診断能を向上させることである.【対象と方法】2010年から2014年までに当院で内視鏡的粘膜下層剥離術により切除された食道癌367病変のうち,拡大NBI内視鏡にてIPCL-V3血管領域を有する51病変(51症例)を対象とした.IPCL-V3領域のサイズと病理組織学的所見(癌の深達度,粘膜筋板への水平浸潤幅,分化度,浸潤様式)の関係を解析した.【結果】pT1b-SM2癌におけるIPCL-V3領域サイズは,pT1a-LPM癌,pT1a-MM/pT1b-SM1癌のそれと比較して有意に大きかった.pT1b-SM2癌の73%(11/15)がIPCL-V3領域サイズ10mm以上であったのに対し,pT1a-MM/pT1b-SM1癌の6%(2/31)のみがIPCL-V3領域サイズ10mm以上であった.【結論】IPCL-V3領域サイズが10mm以上である癌は,深達度pT1b-SM2である可能性が高い.血管形態の質に加えて,その領域性(サイズ)を評価することにより,拡大NBI内視鏡による深達度診断能の向上が期待できる.}, pages = {403--412}, title = {表在型食道扁平上皮癌の拡大NBI内視鏡診断において,血管形態変化の領域性評価により深達度診断能が向上する}, volume = {131}, year = {2017} }