@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008200, author = {亀山, 仁史}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {消化器・一般外科領域の外科治療対象症例には,良性疾患と悪性疾患の両者が含まれる.潰瘍性大腸炎,クローン病などの炎症性腸疾患は良性疾患であり,かつ社会的活動性の高い若年者に発症するため,機能温存,Quality of Life (QOL)をより重視した治療法を選択する必要がある.潰瘍性大腸炎外科手術例に対して,当科では疾患根治性を求め,大腸全摘・回腸嚢肛門吻合術を標準術式として行っている.また,術後の排便機能を補うために,回腸嚢の形状にもこだわり,W型を中心に回腸襄の作製を行ってきた.我々は,包括的QOL評価尺度であるSF36を用いて,潰瘍性大腸炎術後患者のQOLが国民標準値と同等の結果であることを示した.また,近年では長期経過潰瘍性大腸炎症例における発癌(炎症性発癌)が問題となっている.我々の検討で,内科的治療継続中の炎症性発癌症例において,適切なサーベイランスを行うことが炎症性発癌大腸癌の早期発見の頻度を有意に高くしていることが明らかとなった.一方,近年では,切除不能進行大腸癌に対する全身化学療法の進歩が目覚しい.KRAS野生型大腸癌における抗EGFR抗体薬の効果は広く知られているが,奏効しない症例もしばしば経験する.我々は包括的癌遺伝子変異パネル検査を用いた癌遺伝子変異解析を行うことで,より適切な抗癌剤治療の提案が可能になると考えている.また,抗酸化蛋白であるNQO1の発現と抗癌剤耐性,予後との関連についても明らかにした.KRAS野生型大腸癌において,NQO1陰性例はNQO1陽性例に比べ,有意に病勢制御率が良好であり,無増悪再発期間,全生存期間も有意に良好であった.本論文では,これまで我々が行ってきたQOLを考慮した外科治療について概説する.}, pages = {515--520}, title = {Quality of Life を考慮した外科治療}, volume = {131}, year = {2017} }