@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008193, author = {飯吉, 令枝 and 井上, 智代}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {本研究では冬期間のA県豪雪間地域の食品摂取多様性に関連する要因を明らかにすることを目的とし,65歳以上のB市の豪雪地域9地区の地域在住の高齢者1,140名を対象に無記名による調査票により郵送調査を行った.回答の得られた606名(回答率53.2%)のうち,属性と食品摂取多様性に欠損のない570名(有効回答率50.0%)を分析対象とした.主な質問項目は,食品摂取多様性,食に関する一連の生活行動,健康度自己評価,老研式活動能力指標,通院の有無,GDS5,精神的自立性等である.調査対象者の平均年齢は75.7 (SD6.99)歳,平均同居家族数は2.8 (SD1.44)人であった.食品摂取の多様性得点は平均3.5 (SD2.27)点で,男性では3.1 (SD2.28)点,女性では3.9 (SD2.19)点であり,3点以下が全体では316人(55.4%),男性では172人(67.2%),女性では144人(45.9%)で,男性は女性と比べて3点以下の人の割合が多かった.食品別では「ほとんど毎日摂取する」割合が少なかったのは,海藻類,イモ類,肉類であった.食品摂取多様性と生活状況との関連では,全体としては「食事を作る」,「おかずのおすそわけ」が,女性では「食料品の買物」が関連していた.また,食品摂取多様性と健康状態との関連では,全体としては「健康度自己評価」, 「精神的自立」が,女性では「年齢」, 「精神的自立」が関連していた.本調査の対象者は先行研究と比べて食品摂取の多様性得点が低く,低栄養予備軍が潜在化していることも考えられ,低栄養の予防のためにも毎日摂取する割合の少なかった食品を意識的に摂るよう働きかけていく必要がある.また,おすそわけなど,地域住民同士の助け合いができるシステムが継続される支援が必要であるとともに,買い物支援の整備は重要な課題であると考える.さらに,健康度自己評価や精神的自立は高齢者の生活機能にかかわるだけでなく,食品摂取多様性との関連においても重要な指標であることが推察された.身体的自立に向けた支援をしていくとともに,身体面での機能が低下しても精神的自立性が維持できるよう,若いときから精神的自立に向けた意識づけや学習の場などの働きかけも必要であると考える.今後は,高齢者が多様な食品を摂取できるよう,生活面・健康面から具体的な支援を検討していくことが課題である.}, pages = {587--597}, title = {A県豪雪地域における高齢者の食品摂取多様性に関連する要因}, volume = {131}, year = {2017} }