@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008191, author = {田村, まどか}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Oct}, note = {チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下, CLS)は,医療環境下にいる子どもや家族に心理社会的支援を提供する北米発祥の専門職である.子どもと家族に寄り添い「子どもと家族に優しい医療環境を整える」ことはCLSの大切な役割の一つであるが,その立場から,子どもや家族の視点を考慮した環境が整っている小児専門医療施設の必要性を強く感じる.子どもにとって「病院」とは,家とも学校とも異なる日常からかけ離れた場所であるが,小児専門医療施設は,子どもの視点を取り入れた設計と設備を兼ね備えており,子どもが病院に対して抱いている恐怖心や非日常感を和らげることができると考えられる.また,医療環境下においてストレス度の高い経験になりうる処置や検査,手術の場面では, CLSが,事前に発達段階を考慮した処置や検査への心の準備をサポートするプリパレーションや,処置中の痛みや恐怖を乗り越えるための遊びやリラクゼーションを通した介入を行い,子どもに寄り添ってサポートを行っているが,それらの関わりは,小児専用の設備が揃っている環境で,小児専門の医療従事者たちと連携・協働することで確実なものとなり,子どもにとっても医療者にとっても,安全でベストな方法で治療を行うことができると考える.さらには,「入院」が子どもやその家族に与える影響を考えると,院内学級の設置や学校の併設,患児のきょうだいへのサポートの提供,長期入院の子どもの家族が滞在できる施設やホスピスの設置,在宅支援のシステムの構築など,多職種が連携し,また地域とも協力しながら推進することが必要であると考える.これらのことが実現できたならば,小児専門医療施設の「子どもと家族に優しい医療」が,周辺地域の医療に広がり,やがては新潟県全体に,そして,新潟県から日本全国に広がるのではないかと期待している.}, pages = {579--582}, title = {6 チャイルド・ライフ・スペシャリストとして (シンポジウム 新潟県における小児専門医療施設を考える, 第721回新潟医学会)}, volume = {131}, year = {2017} }